しまなみ海道のそば、カラオケの歌声と紙芝居の声が響いた家、自由に育ててほしい古家です
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夕方になると、造船所帰りの人たちが引き戸を開けて入ってくる。奥では母がマイクを渡しながら、誰かの十八番を待っている――そんな時間が長く続いた家です。 母がカラオケ喫茶を営んでいた頃は、昼間は地域の方々が歌やおしゃべりを楽しみに、夕方から夜には近くの造船所で働く方々が立ち寄ってくださいました。人と話すことが好きだった母らしい、いつも誰かの声がある店でした。その後、建物を活かして兄と素泊まりの宿を始め、旅館業や消防関係など宿泊営業に必要な手続きも行いました。コロナ禍以前には、国内だけでなく海外からしまなみ海道を訪れた旅行者やサイクリストの方にもご利用いただいています。面白いのはここからで、兄はこの場所で郷土史を絵にした紙芝居をつくり、小学校で披露したり、店舗で展示会を開いたりしていました。人が好きだった母と、地域の歴史を絵描きを大切にした兄。ジャンルは違っても、二人ともこの家を通じて誰かと繋がることを楽しんでいました。 海は家からは見えませんが、歩けば3分でたどり着きます。釣り道具を片手に、あるいは朝夕の散歩に、ちょうどいい距離です。さらに10分足を伸ばせば、しまなみエリアらしい海の景色が広がる場所もあります。大通りから一本入った静かな住宅街で、波止浜駅までは平坦な道を徒歩約10分。周辺には造船所が多く、平日の朝夕は通勤の車やバイク、自転車が行き交います。 建物は登記上、木造スレート葺3階建・177.04㎡(約53.55坪)の居宅・店舗。長い間に増築を重ねてきたぶん、今どきの住宅にはない、少し不思議で面白い造りになっています。浴室は昔ながらのタイル張り、キッチン上部には過去の雨漏り跡、軒下にも補修を検討したい箇所があります。正直、そのまますぐ快適に住める家ではありません。だからこそ、DIYやリフォームを楽しみながら「自分の色」に育ててくれる方に向いていると思っています。住まいとしてはもちろん、海の近くのセカンドハウス、アトリエや工房、趣味の拠点、事務所や店舗など、使い方の自由度は広いはずです。 固定資産税は年間約18,000円、希望価格は360万円です。建物の状態や必要な修繕は実際にご確認いただいたうえで、価格のご相談があればお話を伺います。私は長く関東で暮らしており、この家に戻って住む予定はありません。このまま空き家として残すより、母と兄がそれぞれの形で大切にしてきたこの場所を、次の方に新しい形で活かしていただけたらと思っています。内覧は私自身が対応いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
【物件概要】※古屋付土地(現状渡し)となります 場所:愛媛県今治市波止浜 土地:95.86㎡ 建物:126.15㎡(約38坪) 構造:木造2階建/5LDK+屋根裏 現況:空き家(約5年)
駐車場:軽自動車1台可能 ※近隣に月極駐車場あり ※現状有姿、および公簿売買でのお取引きとなります。
※地図の位置は物件近傍を示しています
















