不動産を直接売り買いする人たちの掲示板「家いちば」

家いちば見聞録

いろんな町のことを、もっと知りたい。
地域の歴史や文化、自然や観光情報。
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見聞録

かつての栃木県都の繁栄を支え見守ってきた山と農村【栃木後編】

栃木県栃木市岩舟町|東京から「畑仕事」をしたくて移住してきた家族の姿 岩船山に来た。前編で訪れた栃木市立文学館の「とちぎ文学ゆかりの地」にも紹介されていた、アニメーション映画『秒速5センチメートル』の舞台となった岩舟駅がすぐそばにある。遠くから見ると、田園の広がる平野の中に、突如としてそびえる岩山だ。まるで軍艦のようにも見える。てっきり、その姿が「岩船」という名前の由来なのだろうと思っていたら、違った。ここは、かつて岩舟石を切り出していた採石場で、長年の採掘によって山が大きく削られ、現在の独特な姿になったのだという。「岩船」という名前はもっと古く、奈良時代に、この山に船の形をした大きな岩があ

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時代の先を見て生き抜いてきた“栃木市”から何を学ぶのか【栃木前編】

栃木県栃木市|県庁の座を奪われた街のその後の運命 家いちばの社内の関係者が家いちばの物件を買うこともある。私だって、ほしいと思う物件に出会うこともあるが、公私混同の一線は引いているつもりだ。それでも、禁止とまではしていない。それも個人の自由だ。しかし、関係者だからといって有利になることがないように、あくまでも公平に取り扱うことが原則だ。 「栃木市」が移住先に選ばれる理由とは 家いちばの物件を買った平野さんは、宅建士として契約のとりまとめ業務などをやっているが、本業ではM&Aの仕事もしている。実は、家いちばでの仕事をやる前から、家いちばで移住先を探していた。東京だけの暮らしに物足らなさを感じ

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見聞録

天空の城下町“沼田”の誇り高き闘いはいつまで続くのか【沼田後編】

群馬県沼田市|日本一美しい河岸段丘が生んだ奇跡の街 東京から新潟方面に向かう関越自動車道で、長い関東平野の道のりを過ぎて、いよいよ山越えに入るぞという頃に、一瞬視界が開けるポイントがある。ちょっと見慣れない光景だ。崖の上が平らになっていて、そこに市街地が広がっている。まるでショートケーキのような形だ。私が気取ってそう表現するのではない。何か可愛らしい感じがするのだ。それに、眺めが良さそうだ。けれども、崖に囲まれた地形で不便ではないのか、心配にもなる。すぐにインター出口の標識が出る。「沼田」だ。 沼田独特の“河岸段丘”の姿 インターを降りて、沼田市街を取り囲む河岸段丘のビュースポットに行った

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奇跡のように美しい岩と渓流の景勝地と共に生きた“利根村”の今と昔【沼田前編】

群馬県沼田市利根町|有名な観光地「吹割の滝」の影で静かに佇む村の姿 今年の夏はあまり暑くなかった。雨の日も多かった。それに度々、集中豪雨が発生して、浸水被害のニュースが絶えない。土砂崩れも起きる。市町村で作成する「土砂災害区域マップ」を見てみると、イエローゾーン、レッドゾーンと呼ばれるエリアは地図で色塗りされている。あちらこちらに警戒区域があることに気づく。山は崩れるもの、と考えた方がいいかもしれない。そもそも、いま私たちが見ている山の姿は、雨や河川の流れによって長い年月をかけて削られ、形づくられてきたものだ。それが何万年、何百万年という気が遠くなるような年月をかけてのことである。我々人間が

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砂丘地帯から工業都市へと生まれ変わった“神栖”の奇跡

茨城県神栖市|鹿島工業地帯が育んだ緑豊かなロードサイド都市 東関東自動車道を、成田空港より先まで走ったことがある人は、それほど多くないかもしれない。現在の終点は霞ヶ浦の下流にある潮来インターだが、間もなくその先も延伸され、水戸まで高速道路で結ばれる予定だ(2026年8月現在)。成田を過ぎると、人里離れた丘陵地帯がしばらく続く。しかし、ある場所で突然、視界が大きく開ける。利根川と、その流域に広がる広大な平野。夏には、瑞々しい水田が一面に広がり、日本有数の穀倉地帯らしい豊かな風景が目に飛び込んでくる。ところが、その田園風景の右手前方へ目を移すと、地平線には何本もの煙突が立ち並んでいる。田園と工場

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「東京の入り口」の宿命を背負ってきた“上野原”で探す未来像

山梨県上野原市|甲州街道から中央高速へと受け継がれた思い 中央自動車道は、東名高速に次ぐ日本の大動脈だ。しかし、高度経済成長期の初め、東京と大阪を結ぶ高速道路として最初に構想されたのは、実は中央自動車道のほうだった。当時は、海沿いを走る東海道ルートは災害や国防の面で弱点が多いと考えられていた。また、内陸の過疎地を結ぶネットワークを築くことが、日本全体の発展につながるという構想もあった。ところが、工事が始まると山岳地帯の難工事は予想以上に時間を要した。一方、日本経済は想像を超える勢いで成長し、高速道路の整備は待ったなしとなる。その結果、東名高速道路が計画を前倒しして先に全線開通し、中央自動車道

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関東一の過疎の山奥“上野村”の美しい川と空に隠された物語

群馬県上野村|人口千人にも満たない小さな山村から育まれたものとは 夏の暑い日には、涼しい場所へ行きたくなる。利根川の上流に、「関東一の清流」と呼ばれる神流川(かんながわ)がある。名前を聞くだけでも涼しげな川だ。その源流にあるのが、群馬県上野村である。群馬県の旧国名は「上野国(こうずけのくに)」だが、この村はなぜか「うえの」と読む。調べてみると、この村の人口は約950人。離島を除けば、関東で最も人口が少ない自治体だという。場所は群馬県の最西部で、すぐ西は長野県。関東の奥地だ。山奥の村だから人口が少ないこと自体は不思議ではない。しかし、人口千人にも満たない自治体の多くは、平成の大合併で近隣の市町

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「今は消えた」利根川水運の拠点“関宿”が残した、最先端の企業城下町・野田

千葉県野田市|東京を世界都市へと導いた江戸時代の偉大なる治水事業 関東平野は本当に大きいな、といつも思う。言うまでもなく日本一の面積を誇る平野であり、ここに日本の人口の1/3の人々が暮らしている。人口だけではない。工場が湾岸や内陸部にもたくさんあり、合わせると全国の3割の生産額を占める。さらに、農業王国でもあり、これも全国の25%ほどの生産額になる。農業といえば広大な北海道のイメージがあるが、関東全体で比較すると北海道の2倍近い生産額になる。耕作面積で北海道が圧倒的だが、単価の高い関東が生産額で上回るのだ。 世界で類を見ない東京都市圏の「広大さ」 そしてここに、首都東京がある。日本の政治、

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房総半島の最果ての地“鴨川”が最先端であり続ける理由

千葉県鴨川市|豊かな田園と漁師町が生んだ、究極のサービス産業 初夏の晴天の日、癒しを求めて、鴨川の田園地帯へ向かった。目指したのは、大山千枚田。展望台も整備された房総を代表する棚田だ。この春、雪解けの十日町の棚田を見て感動したばかりだったので、房総の棚田はどんなものだろうと様子見のつもりだった。行ってみると、瑞々しい緑の絨毯が斜面いっぱいに広がり、思わず息をのんだ。まだ早朝だったこともあり、周囲は静寂に包まれ、遠くから聞こえる鳥の声だけが響いていた。 家いちば見聞録【十日町編】 https://ieichiba.com/kenbunroku/649%E5%8D%81%E6%97%A5%E7

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「東京を作った」甲州商人たちが故郷に贈るもの

山梨県峡東地域(笛吹市・山梨市・甲州市)|甲府盆地の果樹園が広がる風景 便利な時代になったものだ。ブログなどの記事を書く時に、AIを使って自分が書いた文章を丸ごとチェックしてもらっている。誤字脱字はもちろんのこと、分かりにくい表現の箇所も指摘してくれる。特に、私は熱が入り出すとやや文章が過激になってくる傾向があるが、そういう時も冷静に「ここはもう少し工夫した方が誤解がないですよ」とそっと教えてくれる。ありがたいものだ。 そんなやり取りを続けているうちに、ある日、AIからこんなことを言われた。 「その文章表現は、太宰治作品との共通性があります。」 実は、心当たりがある。元々は理系少年で、

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