保健室だより
- 3629
- 1




復興の跡に静かに存在感を示す「震災遺構」となった建物と町並み
2011年に津波をともなう甚大なる地震の被害を受けた東北の太平洋沿岸地域も、あれから10年以上が経ち、多くの町で道路などのインフラもひと通り復興し、日々の活動を取り戻しています。 自然の力に対して人間は無力 私自身、地震から4か月後に、津波の被害のあった沿岸部を北から南まで車で3日間、見て回りました。まだ、津波が引いた跡の水たまりも残っているほどの頃で、一体は何処も戦争後の焼け野原のような状況でした。特にボランティアでもなく、写真を撮って回るだけの旅でした。それでも、この「教訓」を目に焼き付けておきたいという一心でした。 震災後の被災地の状況(筆者撮影) https://www.dropb
- 4322
- 1
空き家を狙う「地面師」にご注意を
ネットフリックスで「地面師たち」が流行っていますね。「地面師」については今でこそ積水ハウスの大事件があり、それが映像化されたこともあって認知度は上がっていますが、それが無ければ不動産関連のお仕事に就いている人が知っているだけの単語だったかと思います。私も不動産業界に足を踏み入れるまで知りませんでした。地面師をご存知ではない方向けに簡単に説明をすると、「土地の所有者になりすまして購入希望者に売却をもちかけ、代金をだまし取る詐欺を行う者」です。 地面師は最近有名になった詐欺ですが、実は新しく出てきた詐欺ではありません。特に被害が多かった時期は今までに3回ありました。1つ目は戦後混乱期、2つ目は1
- 2625
- 1




古民家などを後世に残す「重要伝統的建造物群保存地区」
古い建物が次々と壊されていく日本の現状 都市開発が進む一方で、昔から残されてきた古い建物が次々と壊され、消えていってます。中には歴史的に貴重な建物も数多く含まれ、惜しまれながら解体されてます。ビルやマンションを建てたほうが儲かるからにほかなりませんが、長い目で見た時の損失ははかりしれません。しかし、どうしても人間というものは目先のことで精一杯になりがちで、なかなかこの流れを止められません。ヨーロッパなど海外の都市と比べても、日本がこの分野で遅れていることは明らかです。 重要伝統的建造物群保存地区が広がっている しかし、日本政府も指をくわえて見ているだけではありません。その成果が文化財保護法に
- 1841
- 2
【現在進行中プロジェクト】築古戸建賃貸化リノベーションプロジェクト
現在、家いちばのコンサルティングでは賃貸用戸建の改修工事プロジェクトが進行中です。元々、オーナーさんが賃貸の投資用に購入したものの、建物が古いばかりになかなか賃貸物件として市場に出す事ができなかった築60年程の戸建の改修プロジェクトです。なぜ、改修する流れになったかというと、周辺環境、市役所への調査、周辺相場からのデータ分析の結果、適切な改修を行うことで、賃貸住宅として運営できるポテンシャルが十分にあることを家いちばにて分析と調査を行い、オーナー様へのご提案の結果、賃貸住宅として運営するための改修工事を行うに至りました。 本改修工事には、設計事務所も参画して貰い周辺の賃貸住宅とは少し変化を付
- 2051
- 2
「小さく商う」暮らし方
コロナ禍を経て、働き方が多様化しました。業種の違いや個人の考え方にもよりますが、私自身リモートワークを実施したことによって「住む」と「働く」が同じ場所でも両立ができ、意外にも快適であることに気がつきました(通勤のストレスや、朝必ず会社に出社しなければいけないという制約がない等)。もしかすると「住む」と「働く」そして「趣味」を分断しない、緩やかな暮らし方というのも増えてきているかもしれません。 そんな今日、何か小さく事業を始めたいと考えている方、本業の傍らで趣味がてらお店を始めたいと思っている方、退職後に夢だった飲食店を始めたい方、「小さく商いながらの暮らし、小商」はいかがでしょうか?小商とこ
- 1996
- 1
時代の夜明けとなるか、不動産の「民主化」がひそかに進行中
時代は常に移り変わります。現代を生きる我々には自覚がなくとも、50年、100年後と時代が変わって振り返ってみると、「あの頃はあんな時代だったな」と気づくものなのかもしれません。 日本の民主化の歴史 今から百年前の日本は大正時代で、デモクラシーという民主化の流れが大きくうねりを上げた時代でした。明治維新から半世紀を経るなかで、多くの事件があり、血も流れ、民衆が実権を勝ち取っていきました。その後、太平洋戦争、敗戦、占領という後退と前進を重ねながら今の憲法が定められ、基本的にはその枠組みの中で成長、繁栄し続けて現代の日本があります。 さて、この先はどうなるのでしょうか?その答えは、みなさんがそれ
- 1534
- 1
建築と不動産のあいだ
2つの業界の距離感 ちょっと業界の話をします。「家」に関して言えば「建築」でもあり、「不動産」でもありますが、これら2つの業界の間には、大きな溝があると言われてます。 根っこには許可業法がそれぞれ全く別の法律(宅建業法と建築士法など)で規制していることもあり、それぞれに協会などの公的団体が存在して組織化されている点があります。これは、どこの業界でもある話と思います。業界を取り締まる法律が異なれば、考え方や優先順位などが変わってくるのも当然です。 それぞれで働く「人」の違い しかし、本当に深刻なのは「人材」の問題です。ほとんど仕事の対象は同じものなのに、建築と不動産の業界ではそれぞれ異なるキ
- 1873
- 1


なかなか厄介な「アスベスト」問題
あまり詳しくは知らないけど聞いたことはある。そういう用語が不動産関連でいろいろありますが、そのひとつとして「アスベスト」があります。まずひとつ言えることが、「アスベストなんか関係ない」と言い切れる人がほとんどいないくらいに他人事でない問題です。なおかつ健康や人命にも直結する重要問題でもあります。 身の回りのあらゆるものにアスベストが含まれる アスベストとは、建築材料をはじめ、自動車の部品なども含めて、その部材の強度などを高める目的で混ぜ合わせる物質で、繊維状の形をした微細な材料です。目に見えないくらい小さいので、簡単に見分けがつきません。安価で熱などにも強いため、爆発的に普及し、身の回りのあ
- 3010
- 6
建物はなぜ「老朽化」するのか?
人が「老いる」のと建物とでは違う 建物を「老いる」と言うと、まるで建物が「生き物」みたいですが、そんなことはありませんよね。建物は骨組みや仕上げ材などたくさんの部材や設備機器などの集合体でしかないので、生き物ではありません。細かく見ていくと、個々の部材や機器が、自然現象として劣化していきます。摩擦や振動による摩耗、空気や紫外線に当たることによる酸化、硬化、その他衝撃等での破損や汚れの固着による美観悪化など、さまざまな「劣化」現象が起こりますが、これらは時間が経つにしたがって進行していく、止められないものです。最終的には、ひびが入って漏水したり、機器が動かなくなったりします。建物が古くなると、こ
- 1558
- 2
不動産の勉強をするなら何からはじめるか?
学びのきっかけはさまざま 不動産を学びたいという動機ですが、不動産投資をしてお金儲けをしたいのか、不動産に関する事業をはじめたいとか、あるいは純粋な興味の対象なのか、様々あるでしょう。Netflixの「地面師たち」を観て不動産の世界に興味を持った若い人もいるかもしれませんね。 不動産の正体は「権利」 まずは、不動産とは何か?です。ひとことで言えば「権利」です。主には、「所有権」です。日本では土地にも建物にも、個人の所有権が認められます(国によってそうでない場合もあります)。言い方を変えると、土地も建物も「誰か」所有者がいます。この権利がとても強いもので、所有権さえあれば、その所有者が自由に使
それ、売ってはいけない
...かもしれません。
その家には、
まだ役目が残っているかもしれない。
そんなふうに迷ったときのための
場所があります。
売ること以外の選択肢、ここから始まります。



