家いちばQ&A
内見時には何を見ればいいですか?
まず、できるだけ売主さんご本人に立ち会ってもらうことをおすすめします。建物のことを一番よく知っているのはその人だからです。どんなところを気に入っていたのか、どんな点に困っていたのか、直接聞くのが一番です。
説明を聞きながらも、ご自身の手や足を使って確かめてください。窓や扉を開け閉めしてみる、歩けるところは全部歩いてみるなど、実際に動かすことで分かることが多いです。動きが悪ければ修理が必要かもしれません。床が沈んでいたり、きしむ箇所があれば補修が必要です。トイレやお風呂、給湯器などの設備については、空き家では電気が止まっていることも多いので、動作状況を売主さんに確認してください。給湯器は本体に製造年月日が書かれており、20年を超えると交換時期とされています。汲取り式や浄化槽が古くなっている場合も、更新が必要です。こうした修繕をまとめて行うと、100万円を超える費用になることもあります。
建物のまわりも必ず一周してみてください。裏側や敷地の境界、残置物の量など、あとから気づくと困ることも多いです。残置物については、売主さんに処分をお願いするもの、残してほしいものなどを事前に話し合っておくと、契約時にスムーズです。
ただし、細かいことをあまり厳しく指摘しすぎると、売主さんに不信感を与えることもあります。内見の場は、買主が家を見るだけでなく、売主が買主を見ている時間でもあります。お互いを尊重しながら、会話を通じて信頼関係を築くことが大切です。
家いちばの取引では、「見てから考える」よりも「見て感じて決める」ことが大切です。誰も代わりに責任を取ってくれるわけではありません。この内見の時間こそが、本当にその家を受け継ぐ覚悟を確かめる時間です。
家いちば運営事務局
※上記の回答は家いちばでの売買における独自のものです
