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悩み相談コーナー

Oliveさん
地方移住を考えていますが、近所付き合いや防災面が気になります
田舎
移住
災害
2024年03月20日
9
3
Q)
当初から2拠点生活を希望していましたが、都心ではなくても仕事が出来る状況となり、地方移住を真剣に考えだしました。そこで、移住後の気になるところがあり相談です。 ・近所の方々の付き合い。閉鎖的or協調派 ・ハザードマップには無い防災面での情報源 キリがないですが、家を購入以前に地域性を知るための情報も購入後に知り後悔した方々の話しもよく聞きます。「購入して良かった」情報もいいですが、「このようにしていれば」という点の情報の共有もあるとうれしいです。
A)
私も東京から地方都市への移住経験者ですが、地方や集落によって人柄や気質は大きく異なりますので、ご近所付き合いも場所によりけりかと思います。例えば、移住者が少ない・人の流入出が少ない地域ですと、もしかすると最初は閉鎖的な傾向があるかもしれませんが、馴染むととても良くしてくれたり、逆に最初から気安く接してくれて有難かったけれど、距離感が近すぎてそれがストレスになったり、自分自身、どの程度の距離感が居心地が良いのかも、実際に暮らして交流してみないとわからないものです。 家いちばの利用者さんの中にも地方移住を実践されている方が多くいらっしゃいますが、いきなり移住ではなく、セカンドハウス感覚で2拠点生活からスタートし、月に何日間か過ごしてみて、気に入ったら本拠地として引っ越し。ちょっとイメージと違ったという場合には、引っ越さずに賃貸として活用したり、再び家いちばで売却して他の物件を買い直したり、実際に試しながら安住の地を探されている方も多いようです。 ですので、Oliveさんが当初希望されていたように、完全に移住する前にお試しで2拠点生活をしてみられるのが一番間違いがない方法かと思います。 ちなみに私も最初は東京と地方都市と2拠点生活をしており、東京での仕事が一区切りついたところで地方都市に完全移住しましたが、頼りにできる友人知人が沢山できたところで完全移住したので、全く不安もなく・覚悟もいらず、移住先の皆様も私自身も自然に受け入れ合えたように感じています。 また防災面でも、ご近所さんとの会話や体感など、実際に暮らしてみることで得られる情報も多くあります。同じ地域内でも立地条件によって起こりうる災害の種類も変わってきますので、仮住まい中にどのエリアが利便性が良いか?安心して暮らせるか?リサーチをして、希望エリアを絞り込んでから改めて物件を探すのも一つの方法かと思います。 私自身も、地方暮らし当初は利便性求めて駅近くに住んでいましたが、飲み屋さんが多いエリアだったため夜間の喧騒が気になり、少し街中から離れた静かな住宅街に転居。しかし今度は地盤が低く水害の心配があることが判明し(地名に「谷」が入っていた)、最終的に地盤が良いと評判の高台の古い住宅街に転居して、3軒目にしてやっと安心して暮らせる住まいに落ち着きました。 過去の倉敷市真備町の水災害でも話題になりましたが、地名から警告を得られることもありますので、気になるワードが入っている場合は、その場所の歴史を調べてみると有益な情報に辿り着けるかもしれません。(イメージを払拭するため地名を変えているケースもあるので要注意) 水を表すワード例:川、河、池、沼、洲、浦、沢、湧、浅、深、崎、田、谷、埋など 土砂を連想させるワード例:蛇、竜、龍、荒、崩など 特に近年は、気象が変わり豪雨災害が急激に増えており、これまで起こらなかった場所でも水害や土砂災害が起こる可能性がありますので、ハザードマップだけではなく気象庁のデータベースなども参考にされると良いでしょう。 気象庁データベース https://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html ※各地の過去の気象データや震度データも検索できます。
家いちばコンサルタント 天野 美紀
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